2011年10月3日月曜日

【レポート】Hope Moon Academy Orchestraの第1楽章




望月ゼミOB・OGの方々が中心となって組織されるHope Moon Academyによる企画、Hope Moon Academy Orchestraの第1楽章が9月15日、東京阿佐ヶ谷にて開催されました。

今回の司会進行役(さしずめコンダクター?)はこの日が30歳の誕生日という木下祐幸さん。
「レジャー、旅」をテーマに望月先生による前奏曲からオーケストラは始まります。
前奏曲は全7節で構成され、真のリゾートとは、ヨーロッパや日本における旅の文化、旅から生まれたシステムや仕組み、そして旅人の哲学へと及びました。
終わりに「旅は賢い人をさらに賢くし、愚かな者をさらに愚かにする」という三木清の言葉を紹介されました。

厚みある前奏曲を各方頷いたり、書留めたり…、様々に受け取られていました。

メインイベントは4人のゲストによるトーク。
進行の木下さんによる「旅について何かこだわりなどはありますか」という問いかけから始まりました。
少しご紹介します。
「金はなくてもいい、時間がないと寂しい旅になる」(佐藤さん)
「まず1人旅であること、帰りの期限をつけること、リスク(トラブル)も楽しむ。行、帰のチケットだけ取ってノープラン」(増島さん)
「旅を案内する立場として。マイナーな場所をよく案内する、鎌倉でお遍路のような雰囲気が味わえることも。こうした発見も旅の楽しみ」(中島さん)
「旅をよくするわけでは無いが。人の変わってゆく様に立会い触れるのも1つの旅」(野津さん)

また、リアルなちょっとびっくりする旅の経験も語られました。
・たまたま旅先で出会ってタコをくれたおじさんが父親の同級生だった。
・野宿をしていたところ、掛けていたタオルを鹿に奪われて格闘した。

客席側ともやり取りが交わされトークが弾みました。

最後に、望月先生から「観光の未来」について語って欲しいと問いかけられ様々な提案がされました。
・まずはプチ旅行に行ってみる(旅に慣れる)。(中島さん)
・旅は若者の特権ではあるが、それ以外の世代(特に高齢者)に行きたくても行けない人が大勢いるのではないか。サポート(例えば介護付旅行)を用意し、安心が得られれば喜んで来るのではないか。(佐藤さん)
・仕事を強制的に休ませてみるのはどうだろうか(有給等で)。働くだけよりも休みを作ることで様々なニーズが生まる、さらに休みを経て良い仕事をしようという仕組みになるのでは。(増島さん)
・以前、夕食を提供していない宿に泊まった、ネットを使って宿周りの飲食店を探したがよくわからない。宿の人に聞いたところネットに載ってない、安くて美味い店に連れていってくれた(帰りに迎えまで)。
宿が無理してなんでもかんでも用意しなくてもいいんじゃないかと感じた。夕食は出しません、でも美味い店を知っています、お連れします、でいいではないか。(野津さん)
・旅を受け入れる側には補助が出るのに、なぜ旅をする側に補助が出ないのか。(望月先生)


トークの後は、懇談会が行われ食事を戴きながら世代に関係なく会話に花が咲きました。
懇談会の途中、この日30歳を迎えた木下さんへケーキのサプライズ!
全員でHappy Birthday to Youを歌い、盛大なお祝いとなりました。
(会場準備のため早めに来ていた木下さんが、実はケーキを見てしまっていたことについては伏せて実に感動的なサプライズであったと書いておきましょう。)
サプライズケーキは数等分され、各方の元へ届けられました。

その後晴れがましさも冷め止まぬうちに、Hope Moon Academy Orchestraの第1楽章は幕を閉じました。


望月先生は前奏曲の冒頭、このHope Moon Academy Orchestraがプラトン・アカデミーのような場となり3rdプラトン・アカデミーになることを望むと仰られました。
望月ゼミに寄り集う多くの先輩方とそこに存在する知の数々、こればかりはいくら望んだとて容易に手に入るものではありません。現役生として感じる大きな魅力の1つです。
坂西さんが言われた「旅は人を旅に誘う」、遠井さんが言われた「旅とは人の祈り(想い)」。
ここに Hope Moon Academy Orchestra の旅が始まりました。人が集い、知が共有されるこの場が祈りや志を共鳴し、また多くの人を誘い、そしてお会いできることを願って止みません。

(Writer:Hiroshi Kinoshita)

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